直結給水方式のメリット・デメリットをお伝えいたします。
両者ご確認の上、検討ください。
直結給水工事のメリット
受水槽(貯水槽)が不要になります。 |
①メンテナンス費用、修理費用が削減できます。 (貯水槽は法律により、年1回の清掃・水質検査が義務付けられています) ②駐車場や駐輪場など空いたスペースを有効活用できます。 |
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電気代が安くなります。 | 水道本管の水圧で不足する部分をポンプが補うシステムのため、電気代が削減できます。 |
停電時でも低層階の給水は可能です。 | 本管水圧で給水が可能な低層階は、停電時でも給水できます。 |
安全・衛生的な水を利用できます。 | 水道本管から供給される水を直接給水するので、受水槽(貯水槽)汚染による水質悪化の心配がなくなります。 |
震災時には、水道本管の修復に伴い給水の復旧を早めることができます。 |
東日本大震災の事例では、 ①直結給水方式:水道本管の復旧に伴い給水可能となりました。増圧方式の場合、本管の復旧直後は本管水圧が低く下層階のみ給水が可能でした。 ②加圧給水方式:受水槽・高置水槽の倒壊・破損による給水不可の場合、直結水栓より仮設配管の設置が必要でした。(受水槽の水を衛生的に使用できるのは1~2日程度です) |
直結給水工事のデメリット
給水本管の断水が起こると、給水が不可能になります。 | 貯水槽のない戸建住宅と同様です。 |
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建物の高さや戸数によって、増圧ポンプを設置する必要があります。 |
水圧により異なりますが、6階以上の建物は増圧ポンプを設置することになります。 |
高層階の場合、停電になると水が出ないことがあります。 |
水圧により異なりますが、大方5階程度までは水が出ます。 |
多量な水を使用する建物は直結給水方式に変更できない場合があります。 | 給水本管の水量・水圧が低下し、付近の建物に影響が出るため、許可がおりません。 |